発達障害の方の障害者手帳の取得
こんにちは。
「心の自立支援員」幸来(サチコ)です。
発達障害の方は、障害者手帳を取得できる場合があります。
以前は発達障害であっても、知的障害を伴わない場合は対象外でした。
ですが、15年ほど前の制度改正により、知的障害を伴わない発達障害の方でも障害者手帳が取れるようになりました。
といっても、発達障害の方に固有の障害者手帳はありません。
また、知的障害を伴う方とそうでない方では手帳の種類が変わってきます。
発達障害の方で取得できる可能性のあるものは、次の2種類になります。
①精神障害者福祉手帳
②療育手帳(注:お住まいの自治体によって名称が異なります)
②は知的障害を伴う方のみが取得可能です。
ただし、法律に基づいて発行されるものではないため、お住まいの自治体によって名称や制度が異なります。
ちなみに、私の住んでいる自治体では「愛護手帳」を呼ばれています。
障害の程度も周辺の自治体と異なり、重い方から1度、2度・・・と表示されます。
知的障害を伴わない方は①の対象になります。
①は発達障害のみでなく、統合失調症、うつ病、双極性障害などの精神障害を患っている方も対象となります。
②は有効期限はありませんが、一定期間をおいて再判定日が設定されている場合があります。
その結果次第で程度区分が変わることもあります。
①は有効期限が2年間となっていて、引き続き交付を受けるには更新手続きが必要です。
ここでご注意いただきたいのは、発達障害の方全てが障害者手帳の取得が可能なわけではなく、一定の条件があります。
詳しくは主治医の方や自治体の担当部署へご確認いただくと良いと思います。

障害者手帳の取得は義務ではありません。
取るかどうかは各自の判断に委ねられています。
一旦取得しても、各自の判断で返納もできます。
ですが取得することで、税の控除や公共施設や交通機関の割引、障害者枠での雇用などのメリットがあります。
(※割引についてはお住まいの自治体によって状況は異なります)
それより何より、私が個人的に考えるメリットは、役所などの公的支援機関との繋がりが持てることです。
万が一、障害者手帳を取得できなかったとしても、相談することで他の支援と繋がる可能性も見出せます。
とはいえ、中には障害者手帳の取得に抵抗感を感じる方もみえるかと思います。
理由は人によりけりかとは思いますが、特に①の手帳については、
『障害者であることを人に知られたくない』
『そもそも自分を(家族を)障害者と認めたくない』
というのが主な理由ではないでしょうか。
前述のとおり、ホンの15年前は、発達障害は障害者手帳の対象ではありませんでした。
ですから、他の障害と比べると、発達障害への周囲の理解が不十分な状況があるかもしれません。
実際、かつての私も、発達障害というのは知的障害のことだけを指すという認識でした。
なので、発達障害であることを『隠したい』『認めたくない』というお気持ちや、『その自覚がない』という状況も充分理解できます。
その根底には『差別されるのではないか』という不安があるのではないかと思います。
確かに障害があることで差別や偏見を持つ方もいます。
ですが、世の中はそのような方ばかりではないです。
更にいえば、誰でも病気や事故などが原因で障害者になる可能性もあるのです。
差別や偏見の目は、本来は気にする必要のないものだとご理解いただければ、少しは不安が軽くなるのではないでしょうか。
逆に障害者手帳を持つことにより、障害を周囲に知ってもらえるメリットがあると捉えることもできます。
発達障害の方は、一見して障害があることが分かりにくい場合が多いと思います。
ご本人の障害の状況や困りごとを相手に上手く伝えられない場合、障害者手帳の提示が役立つこともあります。
とはいっても、先にも述べましたが、障害者手帳は取得しても取得しなくても構いません。
ご自身やご家族の判断で決めていいのです。
私自身、障害者手帳を取得するメリットは充分理解しています。
母が身体障害者だったこともあり、私自身は取得に抵抗感もありません。
ですが、私の子どもは、現時点では障害者手帳を取得していません。
過去の記事でお話ししていますが、私の子どもは数年前に発達障害の診断を受けています。
当時の主治医の意見では、精神3級なら取得可能とのことでした。
ですが、このときは話の流れで、追々就職などのタイミングで子どもにも話してみましょうということになりました。
結局通院を途中で辞めてしまったので、子どもに伝える前に、手続きに必要な書類が取得できない状況になってしまったのです。
要は、タイミングが合わなかったというのが、現在取得していない理由になります。
通院を辞めたとき、私の方から手帳の取得の話を伝えるべきかどうか迷いました。
ですが最終的には、子どもの方から私に相談してくるまでは伝えないことに決めました。
『子どものことは子どもに任せよう』
そう決心したのです。
私が伝えないことで、手帳の交付により受けられるはずのメリットを失うことになるかもしれません。
ですが、それはあくまで私が考えるメリットであって、子どもにとって必要なメリットではないかもしれません。
将来的に子ども自身が障害者手帳の取得や公的支援を必要とすれば、自ら動くことでしょう。
私があれこれ世話をやく必要はないのです。
そのような心境になることが「心の自立」です。
親子や家族であるが故に、様々な心配や不安から、相手に対して先回りや干渉をしすぎていませんか。
互いを一人の人間として受け入れ、その意志や行動を尊重しあう姿勢を持つことが、不安や悩みからの解放に繋がります。
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