発達障害は遺伝するのか




こんにちは。
「心の自立支援員」幸来(サチコ)です。


お子さんが発達障害の診断を受けたとき、親御さんの大半の方は

『原因は何なのか』
『遺伝なのか』

という心配をなさるのではないでしょうか。




発達障害の原因が遺伝なのかどうかは、まだよく分かっていないと言われています。

ただし、自閉症スペクトラムについては遺伝との関連性が指摘されています。


いずれにしても、私は医師でも研究者でもないので詳しくは分かりません。

ただ、仮に遺伝が原因だったとしても、それは決して親御さんの責任ではないとお伝えしたいのです。



よくお考えください。

発達障害がもし遺伝だとしたら、それは本当に親御さんの責任なのでしょうか。

仮に遺伝が原因であったとしても、当然ですが、親御さん自らお子さんが発達障害になるように遺伝子を操作したわけではありませんよね。

人の遺伝子の数は約2万~2万3千個とされています。

それらの遺伝子は親御さんのみならず、その遥か先のご先祖から脈々と受け継がれたものです。

誰かどうこうできるものではありません。


ここで今回は、私自身のお話をしたいと思います。


私は現在、糖尿病です。

糖尿病というと、生活習慣病という言葉から、暴食や運動不足など、本人の生活習慣が原因というイメージがあるかもしれません。

そしてかつては成人病と呼ばれていたので、要は生活習慣がよろしくない大人がかかるものというイメージもあるでしょう。

ですが、そうとも限らないのです。

実は遺伝も関係している場合があるのです。

私も自分が罹患するまで誤解していましたが、実際に子どもの時から糖尿病という方もいるのです。



糖尿病というのは、簡単に言うと、すい臓からインスリンというホルモンの分泌がなくなる、又は少なくなる病気です。

インスリンには血液中の糖の代謝を調節し、血糖値を一定に保つ働きがあります。

なので糖尿病になると、血液中の糖をエネルギーに分解できなくなり、血管を痛めるなど様々な弊害がおきてきます。



糖尿病には1型、2型と2種類あります。

1型はインスリンが全く分泌されておらず、回復が見込めない状態です。

2型はインスリンの分泌があるけど足りてない方を指します。薬や食事療法で回復の見込みがあります。


私は1型の糖尿病です。
発症したのは約2年前です。

一生治らない病であり、飲食時には常にインスリンの注射が必要です。

糖尿病になると生活環境が一変するとともに、他にも様々な合併症を引き起こす可能性もあります。

そのような状況を悲観して、心を病まれる方もみえるようです。


私は幸いにも、子どもの不登校などを通じて心のあり方を学んでいました。

そのおかげで、治療費が多くかかるのは若干気がかりですが、病気についてはそれほど悲観的に捉えてはいません。


そして、最近分かったのですが、私はもともと糖尿病になる遺伝子を持っていたのです。

個人的には、遺伝かどうかを知りたかったわけではありません。

病院の方から、研究のために私の血液を検査したいとの申出がありました。

その結果、糖尿病を発症する遺伝子が存在すると判明したのです。


ただ、発症する確率は低い遺伝子だったということで、遺伝以外の要因もあったのかもかもしれません。

(発症時と思われる辺りで、多大なるストレスから毎日のようにスイーツを食べていたので・・・)

1型ではないですが、亡くなった父が糖尿病でした。

なので、おそらく父からの遺伝だと思います。

ですが、それは父のせいではないですし、父を責める気持ちもありません。

父も祖父か祖母から受け継いでいて、さらに先のご先祖から代々受け継がれてきたものだからです。


冒頭でもお話ししましたが、受け継ぐか否かに個人の意志は関係ありません。

自然の営みの中の1つでしかないのです。


そして私の子どもにも、ひょっとしたら糖尿病の遺伝子が受け継がれているかもしれません。

子どもの発達障害についても、もし将来の研究などで遺伝が原因だと判明したら、それは私か夫のどちらかの遺伝子を受け継いでいるのです。



原因不明な現時点であっても、発達障害は生まれつきのものだといわれています。

なので、遺伝とか、妊娠時の何かが原因ではないかとか、どうしても自分と結びつけて考えてしまいますよね。


『自分の遺伝子が原因だったらどうしよう』
『妊娠の時のあの行動や環境が原因だったらどうしよう』
『しつけや養育環境に何か原因があったらどうしよう』

心のあり方を学んだ現在でも、このようなことをふと考えて、子どもに対して申し訳なく思う気持ちが出てくることもあります。


ですが、ハッキリしないことを、いくら悩んでも仕方がないのです。

そして、ハッキリと自分や家族に何らかの原因があったとしたとても、どうしようもないことだったのではないですか。


これは発達障害に限ったことではありません。

様々な身体的な特性、そして精神的な特性も、命を繋ぐ過程で受け継がれていくものなのです。

どのような特性があったとしても、それを根底から変えることは難しいです。

ならば、綺麗事かもしれませんが、それらを受け入れて生きていくしかありません。

とはいっても、なかなか受け入れられないかもしれません。

それは、あなたの物事に対する考え方や捉え方が関係しているからです。



そもそも発達障害の原因を知りたいと考えるのは何故でしょう。

発達障害に対して否定的であったり、問題だと考えているからではないでしょうか。

そしてその原因を取り除けば、問題が解決すると考えているからです。



とはいっても、遺伝など取り除けないことが原因だったとき、どうすればいいのでしょうか。

一生悲観して暮らしていくのでしょうか。

その出来事を、否定したり問題だと捉えずに受け入れていけば、悲観せずに済むのではないでしょうか。


そのような考え方や捉え方から解放されることが、私がお伝えしている「心の自立」です。

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