引きこもりの家族と、どう会話すればいい?
こんにちは。
「心の自立支援員」幸来(サチコ)です。
引きこもりのご家族と、どのように会話をすればいいのか。
このようなお悩みを抱える方も多いかと思います。
引きこもりになる前と比べると、ほとんどの方が部屋にこもる時間が増えますよね。
すると、そもそも顔を合わせる時間が減るので、当然会話も減ってくることになるかと思います。
昼夜逆転になっている場合は尚更です。
とはいえ、リビングなどで顔を合わせたとしても、今度は何と声をかければいいのか分からないこともあるでしょう。
気まずい雰囲気のまま、お互い無言でご飯を食べるだけ…。
私自身、そんな時間を数多く経験しました(笑)

時にはお天気やその場で流れているテレビ番組など、当たり障りのない話題を投げ掛けてみます。
でも概ね「ふーん」と返ってくるだけで、会話が続かないのです。
引きこもりになる前は、もう少しリアクションがありました。
なので、会話が続かないと、
『まだ元気がないのかなぁ』
『いつになったら、前のように会話が出来るようになるのかなぁ』
『どんな言葉を掛ければ、彼は立ち直ってくれるのだろう』
『せっかく顔を合わせているのに、なんとかできないだろうか』
そんなことばかり考えていました。
要は
①本人の精神状態その他諸々を確認したい
②本人を引きこもりから変えるきっかけを作りたい
その手段として会話しようとしていたのです。
「心の自立」を学んで、私はようやくこのことを自覚することができました。
子どもと会話したくて会話していたわけではなかったのです。
会話を通じて子どもを変えようという気持ちに囚われてしまっていたのです。
会話は『言葉のキャッチボール』とも言います。
ですが、同時に『心』もキャッチボールしているんですよね。
このときの私は、たわいもない会話と一緒に『不安』『焦り』『悩み』などの心を投げかけていたのです。
私が『不安』になるようなリアクションが返ってくるのは、むしろ当たり前だったのです。
このようなときは無理に会話をしなくてもいいのかもしれません。
本来は引きこもりがどうとか関係なく、純粋に会話を楽しめる心を持てるのが理想です。
ですが、どうしても難しいときは、無言の時間を楽しんでみてもいいのではないでしょうか。
前回のクールで放映されていた某ドラマで、めちゃくちゃ感銘を受けた台詞があります。
『ここでは何でも話していいし、何も話さなくてもいいからね』
本当に素晴らしい台詞です。
不登校や引きこもりの方への接し方にも通ずるのではないでしょうか。
私もまだまだ修行中ですが、このように話さない状況すらも受け入れる心が持てるといいと思っています。
話したくなれば、相手の方から話すはずです。
話したくなければ、黙っていてもいいと思います。
なので『こちらから何か話しかけて会話しないと・・・』という心から、自立してみてはいかがでしょう。
そうすれば、どのように会話すればいいのかと悩まなくなります。

実は、会話することが良いとばかりも言えません。
もともと私は、家族に限らず、同じ空間にいるのに会話をしない状況が苦手です。
『何か会話して周りと交流すべき』という思いが強いのでしょう。
『何か話さなければ・・・』と焦って、かえって相手の地雷を踏んでしまったこともあります(涙)
子どもに対しても、無自覚に地雷を踏んだことがあります。
私は一切悪気はなかったですし、申し訳ないことに今となっては何を言ったのかも覚えていないのですが・・・。
何かしら子どもの反感を買ったのでしょう。
食事の途中で突然席を立ち、部屋に帰ってしまったことがありました。
このような経験から、もう1つ、②とは逆の悩みも生まれました。
『自分の言った言葉が原因で、引きこもりの状態が悪化したらどうしよう』
本当はお天気やTVの話ではなく、
『いつまで引きこもっているつもりなのか』
『将来どうするつもりなのか』
このようなことを聞きたい、というより知りたいですよね。
でも、そのようなことを聞くと、かえって悪化してしまうのではないか・・・。
こんな不安から、当たり障りのない会話で誤魔化している自分を責めたり、モヤモヤ悩んだりしていました。
そもそもこのようなことを聞きたくなるのは、引きこもりの状態を否定的に捉えているからです。
『否定』の心を投げかけてしまうと、相手からも『否定』の心が返ってきます。
自分の方から『否定』の球を投げているくせに、『否定』の返球を恐れて悩んでいたのです。
このような心のあり方では、会話をしても上手くいくはずがありません。
相手がどうとか、会話がどうこうよりも、まずは自分の心を整える時間が必要だと学びました。
これは相手も同様です。
相手も会話したいと思えるような、そんな心を整える時間が必要なのではないでしょうか。
うっかり『否定』の心を相手に投げてしまっても、投げ続けなければいいのです。
そして投げてしまった自分や、『否定』を返球してきた相手を受け入れることも大切だと思います。
だからこそ
『何でも話してもいいし、何も話さなくてもいい』
このような心のあり方、すなわち「自立した心」をもって接することが大切なのではないでしょうか。
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