不登校はゲームのせい?



こんにちは。
「心の自立支援員」幸来(サチコ)です。


子どもが不登校になるのはゲームが原因だ。

そのように考えるご家族も多いのではないでしょうか。



不登校になる前からゲームをやる習慣のあるお子さんだと、尚更です。

夜遅くまでゲームをしていて朝起きられなくなる。

そのような状況から実際に不登校へと発展することもあるでしょう。


でも、あくまでそれはゲームがきっかけであって、ゲームが本当の理由ではないこともあると思います。

学校へ行ける心身の状態、又は行く意志があるのであれば、夜更かしをしていたとしても行こうとするのではないでしょうか。

最近ある自治体が、ゲームではありませんが、スマホの利用を制限する条例を定めました。

不登校への影響も懸念している故のようです。

更に、16歳未満のSNSを禁止する国まで出てきました。

では、ここでお考えいただきたいのです。

ゲームを辞めれば学校へ行けるようになるのでしょうか。


不登校に限らず引きこもりの方もそうですが、ゲームは辛い現実から逃げるための手段なのです。

学校へ行く意志がなければ、ゲームを禁止しても他のものに逃避するのではないでしょうか。


要は、ゲームのせいで不登校になっているのではありません。

不登校だからゲームをするのです。

むしろゲームが精神安定剤のような役割を果たしている場合もあるのです。



私の子どもも、不登校になる前からゲーマーでした。


ですが、ゲームのやり過ぎで不登校になったわけではありませんでした。

勉強も不登校になる前まではちゃんとしていました。

不登校になる直前のテストの成績も決して悪くはありませんでした。


そのような彼でも、不登校になってからは、勉強をしている気配はありませんでした。

彼は部屋にこもっているので、実際に何をしているのかキチンと確認したわけではありません。

でも、リビングのWi-Fiのランプが常に点滅し、彼の部屋に電波を飛ばしているのです。
(当時の私は、こんなことを常にチェックしてしまう心理状態だったのです(^^;)

ずっとゲームをしているのだと薄々分かります。



そのような状況を見て、当時の私は上記の自治体や国のように、すっかりゲームを悪者にしていました。

そんなことを考えて、少しでもゲームの時間を減らそうとしていました。

不登校の原因がゲームではないことが明白なのに、今から考えるとおかしな話です。

不登校の原因をゲームにすり替えていたのです。

そこで私は、ゲームの時間を減らすために、入浴後は端末を部屋に持ち込まないように話をしました。

また、担任の先生からプリントをゲットして勉強するよう促しました。

ですが残念なことに、状況に変化はありませんでした。

大学受験もあるのに、どうすればいいのか。
学校に行かないのなら、せめて勉強くらいして欲しい。

同じようなことを思われているご家族も多いのではないでしょうか。

当時の私も心底悩み、必死になって答えを探しました。

不登校関係の本を読みあさったり。
カウンセラーさんに相談に行ったり。
オンラインの講座で学んだり。

その中でゲームや端末機器は一切断つべきだと言う方もいれば、依存症になってなければやってもいいと言う方もいました。

色んな方の意見に触れれば触れるほど混乱しました。

おそらく辞めるに越したことはないのでしょうが、万人に共通する正解はないのでしょう。


それに、コロナ禍以降は、そもそも学校からタブレット端末も支給されています。

生活の色んな場面で、スマホを持っている前提で話が進んでいくことも増えました。

このようにゲームが出来る様々な端末が普及している現代では、完全に辞めることはますます困難かもしれません。


ゲームをどうすればいいのか悩みながらも、数々の見識を学んでいく中で気付いたことがあります。

子どもがどのような状況にあっても、存在を否定せずに受け入れることが大事だということです。

このブログでも「受け入れる」というお話を度々させていただいていますが、「受け入れる」とは「肯定する」ことではありません。

良いも悪いもなく、ただ「受け止める」と言う方がしっくりくるかもしれません。

ゲームをもし制限するとしても、頭ごなしではなく、本人と話し合って決めた方がいいと思います。


本人の意志を、ひとりの人間として尊重する姿勢が大切なのではないでしょうか。


私も話し合ったつもりでしたが、本人にとっては押しつけられたと感じていたのかもしれません。

なかなかお互い納得のいく形で決めるのは難しいかもしれません。

私の例のように、本当に相手が納得しているのか、その見極めも難しいかもしれません。

ですが、相手が「子ども」だと思ってしまうと、親が何か言えば変わるものだと、無意識のうちに期待してはいませんか。

例え子どもであっても、自分とは異なるひとりの人間です。


とはいえ、子どもの意志を受け入れるかどうかは、また別の話です。

まずはその意志に耳を傾ける姿勢を持つことが大切なのではないでしょうか。

自分の意志を尊重してくれない人を、あなたは尊重できますか?


どのような状況であれ、互いを尊重する姿勢を持つには、私がお伝えしている「心の自立」が必要になってきます。

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