引きこもり生活と睡眠



こんにちは。
「心の自立支援員」幸来(サチコ)です。


不登校もそうですが、引きこもりの方も規則正しい生活というものが難しくなります。

特に睡眠時間が不規則になります。
いわゆる昼夜逆転という状態です。



とはいえ、誰でも心配事や悩みがあると、夜にキチンと睡眠を取るのが難しくなりますよね。

引きこもりの方は、それが常態化しているようなものです。

中には夜だけでなく昼間も睡眠が取れずに、不眠状態になる方もみえます。



状況は人によりけりかと思いますが、引きこもりの方は特に昼間に起きていることが苦痛なのです。

それは何故なのかと申しますと・・・。

昼間は世間の多くの方が学校や仕事に行き、社会と繋がっています。

引きこもりの方は、それができない自分を常に責め、不安や悩みでいっぱいなのです。

そのような現実から目を背けるために、昼間に睡眠を取ったり、ゲームなどで気を紛らわすのです。



私の子どもも、現在昼夜逆転生活をしています。
前回までのブログの続きも含めて、そこに至るまでの経過を簡単にお話しします。



彼は高校休学中に高卒認定を取り、通信制の大学に入学しました。
同時に週に数回のバイトも始めたのですが・・・。

どちらも長くは続きませんでした。

発達障害の診断を受けた病院や、大学やバイトの斡旋もしてくれた支援機関へ通うことも、知らない間に辞めていました。

それでも、その後半年ぐらいは家事を手伝っていてくれていたのですが・・・。

それもパタリとしなくなり、唐突に昼夜逆転の引きこもり生活になりました。



当初、彼は不眠を訴えていました。

そこで、前述とは別の心療内科を受診しました。

前述の病院は遠方で予約も取りづらく、勝手に通院を辞めてしまった負い目もあって、再受診し辛かったのです。

診断結果は、不眠とうつ状態にあるとのことでした。

睡眠薬なども処方されましたが、それも数回飲んだきり、通院も数回で終わってしまいました。



次第に部屋に引きこもる時間も長くなり、お互いにすれ違いの日常が始まりました。

用意した食事も取らない、入浴をしないこともありました。

ちなみに当時、私は今とは別の仕事でフルタイムで働いていて、夫は単身赴任中でした。

私が眠るときも、起きたときも、出勤するときも、彼の部屋から灯りが漏れていました。
そして、帰宅時にようやく部屋が暗くなっている・・・。

そんな生活が続いていたのです。


『一体いつ睡眠をとっているのか』
『いつまで引きこもり状態が続くのか』
『私は親として何をすればいいのだろう』


私の頭の中はこのようなことでいっぱいでした。

それこそ私も睡眠が充分に取れず、常に気持ちが張り詰めていました。



睡眠が取れないと身体や心の状態にも大きく影響しますし、その逆も然りです。
彼のことも心配でしたが、このままでは私も倒れてしまうかもしれない・・・。


そこで一念発起して「心の自立」を実践しようと決意したのです。

「心の自立」を実践するようになってから、私の心のあり方も変わってきました。


それまでの私は、引きこもりに対して否定的でしたが、昼夜逆転に対しては更に否定的でした。

例えて言うなら、

昼夜逆転になったらこの世の終わりだ。
もう一生引きこもりから抜け出せないのではないか。


そんな謎の絶望感に囚われていたのです。



ですが「心の自立」が進んでいくにつれ、引きこもりも不規則な睡眠もあまり気にならなくなりました。

抜け出そうが抜け出せなかろうが、私が気に病むことではなく、彼の問題と思えるようになったからです。



とはいえ、彼が通院を辞めた時点では、まだ私は自立しきれてませんでした。

そこで、ワラにもすがる思いで、彼が以前通っていた支援機関の門を叩きました。

私だけでなく子どもも再度繋がってくれれば・・・という気持ちもありました。

結局は私だけが何ヶ月か相談に伺って終わりました。


ですが、このときのカウンセラーさんの次のような助言も、「心の自立」を後押ししてくださいました。



そして彼の生活状況をお伝えすると、出来て当たり前のような些細なことでも『すごいことですよ』と仰ってくださいました。



要は、良いも悪いもなく、今の彼の生活と意思を、私がそのまま受け止められるように促してくださったのです。



規則正しい生活や睡眠時間を取ることを、大事なことと考えるのも当然です。

ですが、引きこもりの方は、それができない精神状態で日々過ごしているのです。

そのような精神状態にあることを心配なさり、一刻も早く治したいと思われるのも当然です。

ですが、そのようなご家族の思いが、ご本人を否定したりご本人の意志を無視することに繋がる場合もあるのです。


まずはご家族が寄り添い、引きこもり生活や不規則な睡眠の状況を受け入れることがご本人にとって何よりの薬になるのです。



そもそも「昼夜逆転」という言葉にも、否定的なニュアンスが含まれていますよね。

「逆」という言葉の裏には「あるべき状況」との比較が潜んでいるからです。

すなわち、昼間に起きて夜に睡眠をとることが「あるべき状況」だ・・・。

ほとんどの方が疑うことなく信じているために、このような言葉が生まれるのです。



ですが、本当にそうでしょうか。

引きこもりや昼夜逆転に限らず、「あるべき」というあなたの捉え方を、少し疑ってみてはいかがでしょうか。



実は引きこもりや昼夜逆転など、『問題』と思える状況そのものには、良いも悪いもないのです。

あなたの捉え方や判断基準が、ニュートラルな出来事に対して「問題だ」「悪いことだ」という性質を与えているだけなのです。

そのことが、あなたの不安や悩みの元となっているのです。



『ええ?』
『一体どういうこと?』

・・・そう思われた方が多いのではないでしょうか。


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